展示用
□双子
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ドタドタ
亜「ハア〜もう少し静かに来れないもんかね」
俊「あいつが来たってよくわかるな…」
亜紀と俊也はお互いに読んでいた本を閉じた。
稜「亜紀ちゃん!!
いいこと思いついたよ!。」
二人が本を閉じたと同時に部室のドアが開いたかと思うと稜子が入ってきた。
亜「ハイハイ。わかったから落ちついて話しな。」
亜紀は興奮気味の稜子を落ち着かせると話しを聞く体制に入る。
***
稜「あのね。私がやりたいのは、お化け屋敷なの。」
亜・俊「は?」
唐突に言われた提案に呆れる二人。
稜「この部活に双子がいるじゃん。
あの二人をうまく使えば面白くなりそうだな〜って。でねでね………」
廊下で二人にあった時、
もし同じ事がお化け屋敷でおきたらみんな驚くだろうと思ったというわけだ……
なずけて『双子でドッキリ大作戦』
稜「………というわけ。どうかな?二人共。」
俊「ハア〜。おまえな〜。
やる場所はどうするんだよ。
あとは、お化け屋敷の材料は?
まだまだあるぞ」
亜「確かに、あの子達、双子を使うのはいいアイディアだとは思うけど……
その後がお粗末だったね。」
しかし、稜子の意見は二人にばっさり切り捨てられた。
稜「う〜駄目〜?」
亜「だ〜め。あきらめてさっさと物語書いちゃいな。」
稜「え〜〜!!」
結局、稜子の考えた『双子でドッキリ大作戦』は行われず、
文芸部の出し物はいつも通りの冊子になったとか……
稜「う〜物語がうまく書けないよ〜。」
END