展示用
□魔の踏み切り
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先程聞こえた音は、踏み切りが閉まる音だったらしく、
向こう側には行けなくなっていた。
辺りは暗く、人一人いなかった。
『(どうしよう。こんな時に限って……
タイミング悪いな〜)』
まだ電車が来る気配がない。
自然と視線は下へ……
<<自然と目線は下に…>>
『(へっ。今のって……)』
突然、私の頭に昼休み、ユリから聞いた話しが思いだされた。
『(落ち着かなくちゃ。あんなことある分けないじゃない。)』
コツコツ、
『(Σへっ。いつのまに……)』
いつきたのか、私の隣に全身黒い服の人がいた。
まるでユリが話していた話しのようだ…
まさか、あんなこと起こるわけ………
コツコツコツ
コツコツコツ
突然黒い人が線路にむけて歩きだした。
『(あっ、待っ…て……?)
<<あっ!待ってあたしも行かなくちゃ!>>
まただ……
感情が行くなと言っている。
だが、自然と足は一歩、一歩と進んでいく。
足がまるで私の物じゃないみたい……
いやだ…
<<一人でいるといつあのお化けに会うかわからないし……>>
いや……
<<そんな感情からか、自然と足が動いていた。>>
嫌だ!!
?「駄目だよ。」
ガタンガタンガタン
Σビクッ
『……J』
後ろから声をかけられ、そのおかげで私は止まる事ができた。
私の目の前をちょうど電車が通り過ぎていった。
?「危なかったね。フフあのままじゃ、あの子みたいになってたかもしれないね。」
『十叶…先輩……?』
振り向くと、魔女の通り名で有名な十叶先輩がいた。
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