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□愛しきバカ
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「だから、違うってば!」
「あーっ、こんな変な字覚えられる訳ねェだろ!!…あ。覚えられる方法、1つだけあった。ゲハハ。」
「…な、何…っきゃ!?」
突然飛段に押し倒さた。
飛段は得意気に笑っている。
「いきなり何?」
「ほらァ、よく言うじゃん。頭で覚えらんねェなら体で覚えろって…なァ?」
「んっ…」
体で漢字が覚えられる訳ないでしょって言う暇もなく飛段に唇を塞がれた。
こういうことは本当に天才並みに上手なんだから。
おかげで意識がぽーっとしていく中、体で覚えるのが一番いいのかもなんて思っちゃうじゃない。
飛段といると、バカになる。
バカでもいいやって思う私はもう完璧にバカだ。
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