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□鶴の一声で
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今日は夏祭り。
嫌がっていた人もいたが、暁1の人気者名前の「皆で行きたいな。」という鶴の一声で意図も簡単に暁全員で夏祭りに来れた。
「うわーっ、人がいっぱい!さすが夏祭りですね。」
「そうだな。迷子になるなよ。名前は人波に飲まれてすぐに迷子になりそうだ。」
「ペインの言う通りだわ。名前、私と手を繋いでおく?」
「ちょっとひどいですよ。…でもちょっと心配だな…小南さん、手、繋いでもいいですか?」
「ええ、勿論。」
仲良く手を繋ぐ名前と小南に女の子同士とわかっていながらも男性陣は激しく嫉妬する。
名前を妹のように可愛がる小南はそれを見て優越感にひたった。
姉のような存在である私の特権だとでも言いたげに。
さすがに繋いだ手を無理矢理離す訳にもいかず、各々が自分のところに名前がどうしたらくるかを考え始めた。
「名前、何か食おうぜェ。チョコバナナとかァ、チョコバナナとかァ、俺のチョコバナナと「飛段、殺すぞ。」
「あ、いいですね。私チョコバナナ食べたいです。」
「おおっ、そうかァ!じゃあ早速人気の少ないとこ「飛段、本当に殺すぞ。」
「チッ、どうせ殺せねェくせに。じゃあ角都、金。」
「何を言っている。こんなくだらないことに金など使えるか。そもそもこんなバナナ1本に250円など、無駄遣いにも程がある。」
「あ、じゃあ私が買いますよ。無駄遣いって怒られちゃうかもしれないですが…一緒に食べまし「チョコバナナ1本。」
「オイコラ角都っ!結局買うんじゃねェかっ!!!!!!」
「うるさい。名前との思い出、そして名前の笑顔はプライスレスだ。ほら、名前、食え。」
「わあっ、美味しそう!ありがとうございます。」
「名前ー、チョコバナナの正しい食べ方知ってるかァ?正しい食べ方っつーのは、チョコを丁寧に舐めまくっ「名前、普通に食べろ。飛段、お前のその小さなバナナを使い物にならないようにしてやる。」