□相合い傘
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「あ、雨だ…。」




ポツポツと降りだした雨はほんの数秒でザーザー降りになってしまった。




ふと外に出ている水月のことが心配になったが、彼自体水のようなものだからそんな心配はいらなかった。




部屋の窓から下を見下ろせば男女が仲良く肩を寄せあい、1つの傘に入っている。



いわゆる「相合い傘」という行為だ。



嬉しそうに笑う2人を少し羨ましく思う。




傘持って、迎えに行ってみようかな。




どうせ無理だろうと思ったけれど少しだけ期待をして傘を1つだけ持って外へ出た。




 
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