過去拍手
□コスプレ。
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カタカタ
・・・いつもの昼下がり、遊姫はあるホームページに見入っていた。
『・・・すごいです、これ・・・』
「?何がすごいんだよ」
「何々〜?」
暇そうにしていた耀一と氷姫が、遊姫の言葉に飛びついた(?)
『いえ・・・耀にはわからないかもしれませんが、氷姫ならわかってくれますね』
そういって遊姫は、氷姫が入れるくらいの場所を作った。
「何々〜?」
すかさずそこに入り、遊姫が見ていたホームページを見る氷姫。耀一は自分が見れないのがかなりの不服のようだ。
「・・・何見てるんだよ」
『耀には関係ないです』
「・・・(怒」
「ねえ・・・ユウ姉・・・このサイト・・・」
『素敵なサイトでしょう?』
「だから何が素敵なんだよ!」
『あ、耀!!』
・・・無理矢理、氷姫と遊姫の会話に入れなかった耀一は、半場強引に氷姫と遊姫の間に入った
「・・・」
で、そこで見たものは・・・
「・・・なあ・・・遊姫、氷姫・・・このサイト・・・なんだ?」
「え〜なんだって・・・そりゃ・・・」
『見てわかりませんか?』
『「黒●事コスプレサイト』」
・・・そこには禍々しくも
黒●事コスプレ専用サイト
と書かれた文字がサイトの一番上に載っており、その下にずらりと黒●事に出てくるキャラクターの衣装の写真が並んでいた。
そして耀一はこう思った
そんなのの何が素敵サイトなんだよこの腐女子×2が。
・・・多分このときから三人の間には深い溝が出来たと思うよ。
「すごいね!どうやって作ったんだろう!」
『これ、通信販売もしているようですね。・・・まったく、ここまでやるとは・・・
ファンを侮っていました』
ファンじゃなくてヲタクね。遊姫と氷姫の仲間達・・・ああ、二人はヲタクの前に腐ったが必要なのか
「・・・付き合ってられねー」
耀一は、そういって部屋へと戻っていった。
『・・付き合ってられねー、なんて・・』
「ヨウ兄はこのすばらしさがわからないんだね・・
本当にヨウ兄は人生の半分以上損してるよ」
・・・なんだそれ。誰の定義だ?
・・・まあ確かに・・・趣味を持つのはいいことだと思うが・・・
自重しろ
あれだよね、もう少し発言を慎んだほうがいいよね。まあ・・・あと慎むとしたら・・・
その発想力と妄想ぐらいかな?あと腐った思考も
『・・・どうしたら、耀にこのすばらしさを理解してもらえるのでしょう・・・?』
「う〜ん・・・あ、じゃあこういうのは?!」
耳かして。
氷姫はそういって遊姫の耳元である計画を囁いた
『っ!それは確かに・・・でも、リスクが・・・』
「平気平気!オカンに頼めばいいんだよ!」
『でも・・・そんなことしたら元からウチ、耀に嫌われてるのにもっと嫌われてしまう・・・』
嫌ってるのではなくて溝が深いだけだと思う。と、言っておこう。
「大丈夫大丈夫!ヨウ兄シスコンだから!」
遊姫もね。
でもシスコンと遊姫が嫌われると言うのは関係ないと思うが。
「とにかく大丈夫!いざとなったら氷姫がヨウ兄を魅了するから」
中学生の言う事じゃないよ。
『・・・それはアレですか・・・ウチに胸がないからそういうのが出来ないと・・・アハハ・・・・牛乳なんて飲んでも所詮胸なんか大きくならないよ。でもわかってるけど飲んでたらいつかは・・・いつかは大きくなると信じてるんだよ・・・。どうせ知ってましたよ・・・ウチが発育不順だって事くらい・・・胸に行く脂肪が身長や他の部分に行ってたことくらい・・・知ってましたよ・・・』
ちょ、遊姫怖いって。
てか・・・やっぱり気にしてたんだね、発育不順。まあそのうち大きくなると・・・うん、信じてて・・・
「作者も誇れるほどないよね」
氷姫、胸って何が出来てるか知ってる?脂肪だよ脂肪・・・つまり胸は脂肪の塊であり、胸が大きい人は脂肪が多い=太っていると・・・
「負け惜しみ乙」
・・・いつか見てろ・・・
ウチだって、そのうち大きくなりますよ。今は小学生と変わらなくたって・・・希望を持てば大きくなります!と心に誓った遊姫だった
【・・・でも蜜柑も神無も・・・太ってるわけじゃないのにウチより胸ありますよね・・・】
そして君は何処を見ているんだ。
よっぽどコンプレックスだったのか、その胸。コンプレックスの塊だったのか?
「もーとにかく!この作戦オカンに協力してもらおう!決定」
『了解です・・・』
「ユウ姉テンション低っ?!とにかく氷姫はオカンに頼んでくる!!」
ダッと、落ち込んでいる遊姫をほっといて氷姫は弥遊のところへ。
・・・氷姫が考えた、ある計画とは?