骸受け
□僕の共同生活
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僕、六道骸は、並盛という町へ引っ越して来ました。が、見知らぬ町に一人きり。方向音痴な僕が、迷わないワケありません
「どうしましょうか・・とりあえず、道でも訪ねながら探しましょうかね」
〜僕の共同生活1 出会い〜
ドンッ!
道をふらふら歩いていた僕は肩に触れた衝撃に、思わず後ろに尻餅をついてしまった。
「っと、わりぃ!大丈夫か!?」
黒い髪と瞳から、日本人だと分かる
頭の中で整理すると、僕はこの人にぶつかってしまった様だ
「いえ、こちらこそ考え事をしていて・・・あ、すみません」
彼が差し出していた手の助けを借り、僕は立ちながら砂を払った
その時、先ほどまで視線は合わせていなかったので、彼と目があった
「・・・・・・」
長い沈黙。空気を変えようと、ついで僕の引っ越し先の住所の書かれた紙を彼に見せた
「道に迷ってるんです。この住所、知りませんか?」
僕は訪ねてみた。すると、最初は熱心に考えていた彼が、
「あ」
と、何やら知ってそうな声を漏らした。
知ってるんですか?!
嬉しさのあまり、僕は飛びつく勢いで彼に迫った。
「知ってる、これ、俺ん家の住所だし・・な・・?」