BATTLE×TENNIS
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「……邪魔なトラップ」
目の前には幾重にも巡らせてあるピアノ線。これではかえって目立つ
「誰がこんな幼稚なトラップ作ったのかしら？先を急いでるのに…まぁ、トラップの近くに当事者は居るでしょうけど」
「(紗奈…だよね？いつもと雰囲気違う気がするし、あの時と、彼女が部屋から出ていく時と同じ雰囲気……あのトラップにも気付いてる？)」
その近くの茂みに息を殺して成り行きを見ていた当事者は紗奈の言動や雰囲気に疑問を持った。
「(ふ〜ん…挑発には乗らなかったか。)ピアノ線はいい武器になるわ。貰ってこ。ついでに、
あなたの命も貰っていこうかしら？」
「!!なんで！紗奈！」
「あら！せっかく隠れてたのに出てくるなんて馬鹿ね？そのまま私が立ち去るのを黙って見ていれば良かったのに
不二周助くん」
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