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□地平線の向こう側
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 雨に濡れた袖で顔を拭う



もう



汗か雨か



それとも



絶望の為に流れた涙なのか



わからなくなった液体を



 突然雨が強くなる



目が自然と閉じようとして



前が見えにくい



  嗚呼



  早く地平線に



  晴れた世界に行きたい



 しかし



どれだけペダルを踏んでも



地平線との距離は変わらない



沈む心とうらはらに



次第に雨が



   優しくなった
















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