小さな恋物語

□よっつ
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「でもさ…飼い主見つけるったって…どーするんだ?」



猫が心配なのか、
こいつのことが気になったからなのか、俺にもわからない。
『ここに来たらまたお前に会えるかもって思ってさ』
……なんて、大胆なことすらっと言っちまったのかすらも。



そりゃ…事実だけど…。
まさかあんなに真っ赤な顔されるなんて思ってなかったし。
それに何だか照れるあいつが可愛くて、ドキドキした。



「……早くこっち来てっ」



「ん、ああ」



そいつは俺を連れてどんどん進んでいく。
公園を出てからしばらく歩くと人通りが多くなってきた。



「ここ、並盛商店街。ここだと少なくとも公園よりかは飼い主見つかる確率上がるでしょ…?」



いろんなお店が立ち並び、たくさん人が行き交うここなら本当にすぐ見つかるかもしれない。



「そーだなっ」



猫の入った段ボールを商店街の隅に置き、ここで俺たちは飼ってくれる人を探すことにした。
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