ディノヒバU

□俺のお嫁さん
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エプロン姿で『ご飯にする?お風呂にする?それとも、僕?』



……なんて言わせてみたい。





「和風な感じがいい」っていう恭弥の希望を尊重して、俺と恭弥の新居は屋根瓦のある古風で緑豊かなものになった。
恭弥が手入れしている渋い日本庭園には大きな鶴と亀の置物が置いてあったりしていて。
「ヒバードとエンツィオみたいだな!」とか言ってみれば、思った通りに照れて、すごい可愛い。



新居での同居生活を初めてもう半年くらい経つ。
初めは一緒に寝るのも、お風呂上がりの恭弥を見るのもドキドキしていたが、最近はさすがにもう慣れてきたみたいだ。
いや…度々我慢できずに押し倒して咬み殺されちまうんだけど。
(結局慣れてないのか?)



しかも俺は恭弥をこんなに大好きなのに…いつも素っ気ない恭弥は、いってらっしゃいのキスもただいまのキスも全然してくれない。
このままじゃ、一緒に住む前から変わって無い気がするんだ…。



「ただいまっ」



帰るなり早々リビングまで急ぎ足で歩き、本を読みながらくつろいでいた恭弥に抱きつく。
一瞬戸惑った恭弥だが、ため息を溢しながらも俺の背中に腕を回してきたもんだからあまりの可愛さに悶えちまった。



「晩ごはんできてるから」



「いただきますっ」



「変なことしないで…ご飯は向こうだよ種馬っ」



恭弥のシャツを脱がそうしていた裾の手をぱしっと払い叩かれる。



「食べたいー」



「何を」



「……恭弥を」



「無理…」



「えぇー…」



「んー…ご飯食べてから…なら…」



「よし、わかったっ!今すぐ食べる!即食べるっ!」



「ちゃんと噛んで食べなよ」



「っ……恭弥そういうプレイが好きなのか?そういえば今まで噛んだことなかったな…まあ舐めたりは毎回よくするけど……」



「そういう意味じゃない!」



どんなに恭弥が素っ気なくってもそれは単なる照れ隠し……
ってことにしておいて。
全然新婚っぽくなくっても、可愛い恭弥が俺のそばにずっと居るだけで十分幸せだし。
やっぱり恭弥は俺の大好きなお嫁さんだっ。










end

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