ディノヒバU

□Pulizia di orecchio
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「ディーノ、もっと奥…」



「ん、この辺?」



「っあ…ん…そこ、いいかも…」



「気持ちいか…?」



「ん…いい」



「恭弥ほんと好きだな、これ」



「悪い?…っ、あんまり痛くしないで」



「はいはい」



「ぁ……」





─────…





「うん、すっきりしたかな」



「……恭弥…ただの耳そうじでやらしい声出すなって…!」



どうやらディーノの下半身にキタらしい。
耳そうじで喘ぐ恭弥もどうかと思うが。
決してコトの最中でも何でもなく、ごくごく普通の耳そうじ。
膝枕、というのはもうお約束で。



「もうちょっとで襲っちまうかと思ったぜ…」



「……勝手に変なこと考えないで」



「だって恭弥が『あっ』とか『んっ』とか喘ぐから」



「だっ、誰がいつ喘いだのっ?」



ばかみたい、と恭弥は顔を真っ赤にして怒鳴った。





恭弥は耳が弱い。
触られるとくすぐったくて声まで出てしまう。
でもディーノの膝枕が心地好くてつい頭を乗せてしまうみたいだ。
その度にディーノは厭らしい本能を懸命に堪える。



「毎回毎回無意識に誘いやがって」



「……わぉ」



「今まで俺が我慢したぶん、恭弥にもちゃんと我慢してもらわねーとな」



「…っ!?」



後ろから羽交い締めにした恭弥の耳をぺろっと舐めるディーノ。
こうなると恭弥はディーノから逃げられない。



「…っ、あんまり痛くしないで」



「わぁーった、優しくするな?」



恭弥から最初と同じ台詞。
でも今度は耳そうじなんて柔なものじゃなさそうだけど。










end

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