小ねた+他かぷ
□⊂ニニ(^ω^)二二⊃
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「ねぇあなた、ご飯できたよ」
こんこんっとノックをして少し大きめの声で彼を呼ぶ。
返事が聞こえないことを不思議に思いドアを開いてひょこっと覗いてみると、壁に向かって置かれた机のパソコンに向かっている彼。
「…〜♪」
ヘッドホンを付けている様子から何か曲でも聞いているんだろう。
耳を済ませば、小さい音漏れが耳をくすぐる。
「あなた…?」
「……〜♪」
彼は僕のことを無視して鼻歌まで歌い出した。
さすがに腹が立つ。
「あなた…!」
「…っ!!」
ぶちっと乱暴にヘッドホンのコードをパソコンから引き抜く。
と同時にピーっと刺さるように高い機械音が鳴り響いた。
「みっ、耳痛ぇーっ、何すんだ恭弥ぁー」
「あなたが僕を無視するから悪いのっ」
さっきの機械音でこもった耳が気持ち悪く、手で耳を引っ張ったり叩いたりする。
「無視って…曲聞いてたから聞こえなかっただけだって」
「じゃあ、僕はその曲の歌手と作曲者を咬みころすことに決めたよ」
「そんな可哀想に…!」
「誰の曲なの?」
僕がパソコンの画面を見ようとしたとき、はっと思い出したかのように彼が立ち上がった。
「まっ、待て恭弥!知らなくていいっ」
「何言ってるんだい?」
「やめ…っ!」
パソコンを必死に隠す彼を押し退けて、画面に目をやる。
「…?」
【腐向け】○/○/○/○の替え歌でディノヒバ☆
「……………」
ガシャーン!ぼこっ、バキ─!
「ああっ!俺のパソコン…っ!」
「………」
なんだろ…なんか、うん。怖い。
end
『本棚の裏、ベッドの下』と繋がってるかもしれません。
ディーノ腐男子ねた。