Quatre

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04/18(Sun) 09:15
銀色

「…」
「…あ、すまない。ビックリさせてしまったな」
「…いえ、私は大丈夫ですけど…」
イアルは天井を見つめた。
「…はぁ…すまん。天井に穴を開けてしまって。俺が直しておく」
「えっ?いいですよ。まだ病み上がりの方にそんな…」
「いや、看病の礼もあるし、迷惑かけたんだ。この位やらせてくれ」
「……分かりました。でも、無理はしないで下さいね!」
「ああ」
イアルは脚立に上り、木の板を当て、口に加えていた釘を打った。
数分後、なんとかそれが出来た。
「ふぅ…」
「凄い…」
イアルは苦笑した。
「ただ板を打ち付けただけだ。別に凄くなんかないよ」
エリンは首を横に大きく振った。
「凄いですよ!私には出来ないんですから!」
「…力が弱いのか?」
「いえ、逆です」
「逆?」
「力が強すぎて逆に壊してしまうんです。だから、余計に壊れた範囲を広げちゃって…」
「…」
エリンはエへへと笑っている。
「…まあ、出来た事だし、俺も随分良くなった。そろそろ帰るよ」
そう言うと、エリンは何処かつまらなさそうな顔をしている。
「………もう少し…此処に居れば良いのか?」
すると、さっきまでつまらなさそうにしていた顔が、パァッと輝いた。
「…」
イアルは微笑した。

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