てきすと

□行ってもいいの?
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「は…?」
「だから合コンですって!!!」



この後輩は何を言っているんでしょうか…
現場で一緒になった事務所の後輩。
久しぶりに会ったためか話も弾んだのだけれど急に彼女は変なことを言い出した。



「今日あるんですけど、友達が1人来れなくなっちゃって!先輩行きません?」
「行きません。」
「彼氏いないですよね?」
「だけど!!」
「何、大きい声出してんだよ。」



そこに現れたのは神谷さんで、今1番この話を聞かれたくない人だ。



「神谷さん…」
「何の話?」
「先輩に、ご「なんでもないんです!!うぐっ!」



口に手を当てられて、んーんー騒ぐけれどそれはほとんど意味はないみたいだ。



「で?なんだって?」
「先輩を合コンに誘ったんです。」
「んーっ!!んーんー!!!」
「合コンねぇ…」
「ぷはっ!」
「合コンだって。」
「だってって…行かないものは行きません!!」



ふいっと2人から顔を背けた後、小野さんの横に座った。



「ケンカ?」
「そー見えました?」
「うん、見えた。」
「合コン行けば?って。行っていいのかなー。」
「いや、ダメでしょ。」
「どーだか。」
「誰が行ってもいいって言った?」



うつむいていた顔を上げると仁王立ちで神谷さんが立っているのが見えた。



「だって…」
「行ってもいいなんて言ってないだろ。」
「まぁ…確かに。」
「ま、行ったら二度と部屋から出してやらないけどな。」





(小野さん…なんか犯罪の匂いが。)(…うん、うらやましい。)(変 態 !!)

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