てきすと

□ベタな展開
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「誕生日おめでとうございます!」
「あーありがとう。」
「なんか不服そうですね。」
「まぁな。」
「こんなに可愛い彼女が祝ってあげてるというのに?」
「自分で言うか!普通!!」


馬鹿じゃねぇの、という私を罵る声がするけどそこは気にしない。
そんなの気にしてる場合じゃないし。


「何がそんなに不服なんですか。」
「お前、今何時か知ってるか?」
「午前3時でしょうか!」
「おまっ、誕生日祝うって言っても3時はないだろう!」


櫻井さんはそう言って布団の中へ潜り込もうとする。
それを制して布団をはがしてやった。

また寝ようとするなんて、何考えてんだ。


「なんだよ。」
「プレゼント、いらないんですか?」
「…いる。」
「そうでしょう!じゃじゃーん!」
「なに?鈴村使用券…?」
「そう!鈴村さんを顎で使える券!!」


受け取った券を櫻井さんは一瞥した後投
げ捨ててしまった。


「あぁ!!鈴村さん泣きますよ?!」
「あいつなんてどーでもいいんだよ!こんな時間に来るんだから、それ相応のプレゼントなんだろうな?!」
「…あ、当たり前じゃないですか!」
「じゃぁ、早く出してもらえるかな?」
「…。」
「ないんだろ。しょうがないな、お前で我慢する。」





(なんてベタな!!!)(おとなしくいただかれなさい。)

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