ねぇ、なんでかな?



あなたは私の近くにいるのに



遠くに感じるの………。











『このっ…こいつ!‥‥‥よしっ』





いつものように


ゲームを黙々とやっている

和也。


いちよう私の彼氏…だよね‥?(笑)




今日は学校が休みだというのに

和也はゲームばっかで相手してくれない。



いい加減


……つまらない。





『はぁ…』



チラッ



ため息とともに


和也の方を見ても

ゲームに夢中で気づいてないようだ。



『あちゃ〜。またやられたぁ』


『……。』




宿題がでていたし

やろっかな…

本当は

和也に教えてもらおうと思っていたのだが……。




いまの和也に話しかけたって聞いてはくれないんだ






パラパラッ



『……??』



ノートをめくると何か書いてあった。






―――――――

いつもありがとう

俺なんかのそばにいてくれて。
いつもは照れくさくていえないけど………


大好きです。

……ドラクエの次に(笑)


―――――――







『〜…っ//』



涙があふれた。


和也がこんなに私の事を大事にしてくれてたなんて…。


きっと最後のは照れ隠しだよね?





『なぁに泣いてんの(笑)』



私に背を向けゲームをしてる和也。



『……私も大好きだからねっ!』




『ンフフッ。さ〜て続きやろっと♪』






いつも遠くに感じてた和也。


でも


ノートの隅にあなたの気持ちが書いてあったね







今ならわかるよ。


それが和也なりの
愛し方なんだって……。


私と和也の間には誰にも分からない秘密の架け橋ができたんだもんね?







『…和也っ!私もゲームやる☆』





『よぉし!負けませんよっ!』






これからも和成なりの愛し方で私と一緒にいてね









『………一番だから。』



『??』


顔を上げると



チュッ――



『…////』



『ドラクエよりも大好きです(笑)』










終わり

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