【 Story2 】

□SCENE4
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カーレスより遅れること2日、緋珠は帰還した。

任務後は任期に応じて必ず休暇が与えられる。
休暇をどこで過ごすかは個人の自由で、基地に戻らずに任務地でそのまま休暇に入る者もいる。
それ以外の期間は待機となり、この間は訓練が義務付けられている。

自室で荷物を整理していると、音声通信でのアクセスを知らせるアラームが鳴る。
部屋にある端末機を操作して通信回線を開く。

『お疲れー。明日から三日間休暇だろ?何か予定ある?』

通信相手はカーレス。

「任務明けはお互い様でしょう。ちゃんと医務室に行きましたか?」

『行ってきた。強化ガラス割った。って言ったら説教食らったけど・・・』
最後の一言だけは不機嫌そうに言う声が返ってくる。

「全くですよ。一特では強化ガラスを割る訓練でもしてるんですか。」

『あれは傷が入ってた。って言ってるだろ。でなきゃあんな簡単に割れるか。』

「それで、俺の予定なんか聞いてどうするんですか?」

『デートのお誘い。』

「遠慮します!!」
そう声を荒げて緋珠は一方的に通信を切った。


一方、通信を一方的に切られたカーレスは、サンドウィッチ片手にパソコンに向かっていた。
スクリーンで情報を確認しながら、緋珠と音声通信で話している状態だったのだ。

「あ・・・、ちょっと悪ふざけだったかな?ハンカチ、返そうと思ったのにな。」

そう呟きながらもパソコンを操作する手は止めていない。

「まーったく、二〜三日空けたぐらいでこんなに仕事溜まるかよ。アイゼルの奴、絶対に嫌がらせだ。ふられちゃったし、さぼろっかなぁ・・・」

やる気のあるとも思えない呟きをこぼしながら、各種報告内容に次々と目を通していく。
今のところ変わったところはないようだ。

「ん?これ何だ?」

それは一度既に目を通した内容で昨日既に返信を終えたもの。
送信日時を見ると今日になっていた。

【ばかやろう。】

そうキーボードで打ち込んで返信する。

「集中力切れた。やっぱさぼろうっと・・・」
カーレスはパソコンからIDカードを抜き部屋を出た。
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