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□賭けの行方
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昨日はどうしてあんな馬鹿な賭けをしてしまったのだろう…。
ロザリィは罪悪感と不安を胸に黒薔薇館の廊下を歩いていた。
ため息の原因は昨夜ロズウェルと対決したチェス。
「負けた方は勝った方の言うことを何でも聞く」…売り言葉に買い言葉でそう約束した。
結果、あと一歩のところで敗北したロザリィはロズウェルからとんでもない要求を突きつけられた。
(外道って言葉はあいつのためにあるわね…)
しかしそれを受け入れて彼の元にすごすごと赴く自分もどうかしている。
(行くのは嫌なのよ…嫌なんだけど…あいつに借りを作るのはもっと嫌なの…!)
心の中で言い訳を叫びながら進むうち、いつの間にか約束の部屋へ辿り着いていた。