Soul Eyes

□あったかい。
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「くらえっ、悟天〜!!」



「うわぁ〜っ!!」




年が明けて早々…。

トランクスは、C.Cに遊びに来た悟天と、久々に重力室で大暴れしていた。


羽目を外し過ぎたトランクスのエネルギー波で、吹っ飛ぶ悟天の身体…。



それを、今し方中に入って来た人物が、ガシッと支えた…。



「ーー…えっ…パパ…?」


宙に浮いたまま…唖然とそれを見つめるトランクス…。



「…あ!おじさぁん!ありがと。」




「フン!二人共、体が怠け過ぎだ!今日は特別に…俺が夜までたっぷりと修行をつけてやろう…。」



そうニヤリと笑うと、ベジータは上着を脱ぎ捨て、タンクトップ姿になった。



「いいっ〜〜!?」



「ええ〜!!酷いよ、パパ!一緒にWiiで遊ぶ約束したじゃないか〜!」



焦る悟天を後目に、プッと頬を膨らませたトランクスが叫ぶ。



「甘ったれるな、トランクス。
お前もこの俺の血を引いてるなら、少しは強くなる事に執着したらどうなんだ?」



「……な、何だよ…それ…」



そう呟きながら、トランクスは、トンっと地に降り立った。



「…さっさとかかって来い。」



腕を組みながら、トランクスと悟天の打つ手を待つベジータ。


そんなベジータに、トランクスは俯きながら口を開いた。



「…パパはいつだってそうだ。」



「…?」



「…僕は!!別に強くなる為だけに生まれてきたんじゃないよ!パパは僕に…強くなる事しか望んでないんでしょ!?」



うっすらと…
トランクスは涙を浮かべた。



「…何、訳の分からん事をほざいてやがる!強さこそが誇り!お前にもそう教えてきた筈だ。」



「…っ…。」



トランクスは、ゴシッと、出てくる涙を拭うと、ベジータを見つめた。



「…じゃあ、強くなきゃ…パパは僕なんて要らないんだよね。
パパは、僕が転んでも…倒れても…僕にだけは…絶対に優しくしない。絶対に手を差し伸べたりしないっ!」



「……?!」



そう言うとトランクスは、勢いよく重力室を飛び出した。




「…あっ!?トランクスくん!!」



「放っておけ、悟天…。」



「え?!でも〜」



悟天は、オロオロしながらトランクスが出て行った方に目をやった…。









「…ん?」


重力室の方から、猛ダッシュで駆けて来る息子に、ブルマは声を掛けた。



「あ、ねぇ!トランクス〜夕飯何に……」



「……っ…」



何も答えず、トランクスはそのままブルマを通り越した。




「…。何なのよ…一体…。」



ブルマは、キョトンとしながら、トランクスの後ろ姿を見つめた…。
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