Soul Eyes

□パスワード
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ベジータは、強いだけでなく、博学多才でもあった…。



ベジータが、C.Cに住むようになってから、その才能をいち早く見抜いたブリーフは、ベジータ専用の書斎を設けさせたのだ…。



「…。」


書斎に行く途中、リビングに立ち寄ったブルマは、トランクスに声を掛けた。



「ねぇ!トランクス…パパ見なかった?」



「え?見なかったよ〜」



「そう…。」


あの夫の事だ…。
何があってもトレーニングは欠かさない…。
今日は、外にでも行っているのだろう…。

そう思ったブルマは、ベジータの書斎に入ると、PCの前へと腰掛けた。



(うーん…。いくら夫婦でも、勝手に見るのはどうかと思うけどな〜)


そう思いながらも、PCの電源を入れる…。


ベジータは、携帯こそは持たないが…

勝手に夫の携帯を覗き見る妻の気持ちは…多分こんな感じなのだろうと…ブルマは、悪戯っぽく笑った。



「…まぁ、後でちゃんと報告すれば、問題ないかな〜」


そうこうしている内に、画面が立ち上がると、パスワードを要求された…。



「…あらま☆流石にしっかりしてるはね〜!」



ベジータは、パスワード制など、邪魔くさがるだろうと思っていたブルマは、思わず感心してしまった…。



セキュリティー強化の為には、当たり前の事なのだが、何かやましい事を隠す為だったらどうしようかと…ブルマは、逆に不安になった…。



「でも、まさか…あのベジータに限ってね〜!」



否…。
戦い好きのサイヤ人である前に、ベジータも一人の男である…。



開かない方がいい?

しかし、父がデータを待っている…。



「あ〜〜ん!どうしょおおおお…!!」




数分間の葛藤の末…。意を決したブルマは、キーボードに手を掛けた…。
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