Free Sky

□空の唄〜忘れない〜
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ベジータ。

あんたは…
何もかも…分かっていたの?



いつか。
この手が、月に届けばいいのにーー…。




******


煮詰まった会議に苛々する。



「ーー…決まらないのならもういいわ。また明日にして頂戴。」


そう言い放ち席を立つ。


気分が悪くて、その場にいたくないのが本音。




アタシは、外の空気を目一杯吸うと…ある場所に向かう為、ジェットフライヤーを飛ばした。



「……。」



軽く腹部に手を当てる。



ーー…妊娠の事を一番に伝えたいのは、ベジータの他ならない…。


だが…ここ最近、姿が見当たらないのだ。



「…もうっ!逢いたい時には、逢えないんだから…っ」


アタシはハァと…溜息をこぼした。




そして…もう一人。


アタシに勇気をくれた…孫くん。


孫くんにだけには…自分の口から打ち明けなきゃいけない気がした。
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