Free Sky
□空の唄〜始まり〜
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その瞳は…
今まで見てきた中で、一番悲しい瞳だったーー…。
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その日は、朝から気分が悪かった。
何だかダルイし、熱っぽい。
仕事を休もうかとも思ったけど、そんなワケにもいかない。
風邪薬を服用しようとして、手を止める。
「ーー…ハァ。」
溜息をつきながら…アタシは、鏡の前に座った。
ずっと。
ずっと…。
起きた瞬間から、浮かんでくるのは、あの男…ベジータのカオ。
何故だろう。
行為に…及んだからだろうか?
気持ちなんか入ってなくて…
快楽を貪り合うだけのセックスだったのにーー…。
あれから…
2ヵ月が過ぎようとしていた。