Mix Heart

□続・捧ぐ愛
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「ベジタッ!!!」





「…なんだ?まぶる。」





「……ぶ・る・ま!!!だもん!!!」








ーー…プゥ。と…
頬を膨らませたブルマに、俺は目線を合わせた。




「…お前が、なかなか覚えんからだろう。」



「…ベジタのイジワルぅ!!!ねぇ?!今からどこに行くの?!」




先程のすね顔は、どこへやら…。
ニッコリと笑いながら…ブルマは、俺にしがみついてきた。




「…トレーニングだ。お前は、ブラとでも遊んでろ。」



「いやいやいやっ!!!ぶるまも、とれ〜にんぐする!!!」



…と。
朝からずっとこの調子で、俺から離れようとしない。



「ダメだ。重力室へは、入れん。」



「いやっ!!!いやだもんっっ!!!」



流石に。
怒った俺は、声を張り上げた。




「聞き分けろ!!!
もう二度と遊んでやらんぞ!!!」




ビクリと。
ブルマの小さな体が震える。




「う〜〜〜〜!!!
ベジタの…ばかぁ!!!」



わんわん泣いて走り去っていくブルマの後ろ姿に…
俺は、小さな溜息を一つ零した。




ーー…全く。


これでは、身が持たん。



早く元に戻すのが一番だろうが、肝心の情報がまだ入って来ない。



ブルマをガキにした化け物を、捜させている奴らが無能なのか、俺の人選ミスなのか。



まぁ、どちらでも構わん。


奴らが見つけて来れなかったその時は、血祭りにあげるまでだ、覚えてやがれ。




そんな事を考えながら…俺は、重力室の中へと入った。
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