Soul Eyes

□追憶の英雄(2)
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「も〜う!あの2人何やってるのかしら…。」



ーー…ハヤトがベジータを呼びに行ってから…かれこれ20分以上は、経っている。



(…まさか…変な事になってないわよね…)



さすがに、不安に思ったブルマは、急いで重力室へと向かった。









「ーー…ふん!仏力など、所詮は他力!!真の力が如何なるものか…見せてやる!!」




(えっ…ベ、ベジータ?!)



聞こえて来たその声に、ブルマは愕然とした。







「ーー…破っっっ!!!」



バシュン!!!




「……っ!!?」



超化したベジータの凄まじい気に押される。



瞬間。
解けた呪縛に、ベジータは透かさずハヤトに攻撃を仕掛けた。



ガッ!!!




「ーー…くっ!!!」


肉弾戦では敵わないと知ってか、ベジータとの間合いを取るハヤト。




「ククッ…どうした?!虚勢を張るのも大概にしろよ?」



金色の光りを纏いながら…ベジータは余裕な表情を見せた。





「ちょ、ちょっと!!!何やって…」



戦いを止めに入ろうとしたブルマを、ハヤトが制した。



「…来ないで下さい!ブルマさん!!!
これは、俺とベジータさんの…真剣勝負なんです!!!」



「えっ…」



ハヤトの気迫に、押されるブルマ。
だが、見過ごす訳にはいかない。




「…あなた達が戦う理由なんかないでしょう!?今すぐ止めてっ!!!」



「言ったでしょう?!これは、真剣勝負だと!」



言って、ハヤトは再び合掌する。




「させるかっっ!!!」



ベジータが無数のエネルギー波を放った瞬間…
グニャリと…空間が歪み出した。



「ーー…っ!!!」



「ーー…ここでは戦えませんっ!!!ベジータさん、場所移動です!!!
涅槃経・第七品!阿空間!!!」



既に稼動していた仏力が、ハヤトの呪文を引き金に、空間に別次元を作り出した。



「ああっ!!?」



瞬く間もなく…

ベジータとハヤトはその別次元へと吸い込まれて行った。
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