Soul Eyes
□パスワード
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「ママ〜!ママぁ〜〜〜!!!」
ーー…魔神ブウの脅威が去ってから、幾日か過ぎたある日のC.Cーー…。
電話の子機を持った少年のトランクスが、バタバタとブルマの寝室に駆けて来た…。
「ん〜!なによ〜、トランクス〜!今日は日曜なんだから、もう少し寝かせて…。」
ブルマは、そう呟くと、顔を布団の中に潜り込ませた…。
「…お祖父ちゃんから電話だよ!僕、ゲームの途中なんだ!電話、ここに置いとくね〜!」
そう言うと、トランクスは、子機をベッドの上に置くと、早々に寝室を出て行った…。
(んも〜なによ〜)
仕方なしに電話を手に取ると、ブルマは、ダルそうに起き上がった…。
「…ハイ?もしもし?どうしたの?父さん…。」
『おお、ブルマか〜!ベジータ君はいるかな?』
「…え?ベジータ?」
ふと、目だけを横に流す…。
勿論、そこに夫の姿は既に無かった…。
「……今、一緒じゃないけど…どうかしたの?」
『…そうか〜ちょっと急ぎで確認したいデータがあってな〜!ベジータ君のPCに保存してあったと思うのだが〜』
「え?そうなの?ちょっと待って…ベジータの書斎へ行ったら、直ぐ折り返すから…。」
『お〜!頼んだぞ〜!会議中だから、早くな〜!』
そう言うと、父であるブリーフからの電話がプツリと切れた…。
(全く、もう…。)
ブルマは、パジャマの上からストールを羽織ると、直ぐ様ベジータの書斎へと向かった。