Soul Eyes
□今日、この星空の下で。
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不意に…。
ベジータに逢いたくなって、家を飛び出した…。
ーー…どこに居るのかも分からない。
逢える保障なんて…どこにもない…。
ただ…。
アイツは…いつだってーー…
私が必要だって思った時には、必ず傍に居てくれたーー…。
それはいつだって…
ただの偶然とも言えるタイミング。
だけどーー…
その偶然が…いつも心地好かった。
「ーー…っ!?」
…川縁。
幼い頃…
父さんとよく遊んだその場所…。
その河川を挟んだ向こう岸に佇む人物に…
私の心臓が、ドクリと…音をあげた。
(ベジー…タ…?)
…嘘…だ…。
「…逢え……た…?」
つい。
思いが言葉となって出てしまう。
「……。」
そんな私に…
とっくに気付いていただろうベジータが不快な目を向ける…。
逢いたかったの…。
私…
あんたに…
凄く逢いたかったよーー…。