紫羅欄花

□第3話 しゃぼんだま
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一護)おーい かんしぐう ざぁ〜




石榴)…干支宮石榴だ





一護)何してんだよ






石榴)別になにもしてない






一瞬焦った







さっきの雀とのやりとりを
見られたと思うと
恥ずかしくて顔から火が出る





一護)俺は死神代行 黒崎一護
よろしくな





石榴)あぁ お前のことは
始めからわかっていた






私は黒崎の手に触れた





石榴)お前は…あぁ、斬月か





一護)え?なんで知ってるんだ





石榴)なんとなく だ






一護)なんとなくって…






石榴)…黒崎





一護)あ?





石榴)お前 しゃぼんだまって知ってるか




一護)しゃぼんだま?
あれだろ、石鹸とかでつくるあれだろ?






石榴)あ いや あの 曲の方だ





一護)あぁ しゃーぼんだぁー
まぁー とーんーだ だろ?



石榴)あぁ ……。





一護)それがどうした?





石榴)しゃぼんだまの
本当の意味は知ってるか?






一護)え?






石榴)そうか、知らないか。





一護)お おい どういう意味だよ






石榴)さぁな



しゃぼんだまとんだ

屋根までとんだ

屋根までとんで

壊れて消えた

しゃぼんだま消えた

とばずに消えた

生まれてすぐに

壊れて消えた

風 風 吹くな

しゃぼんだまとばそう




石榴)ほんと 儚いよね



一護)え?





石榴)しゃぼんだまも…人も。




一護)え お おい待てよ!おい干支宮ぁ!






私は屋上から飛んだ






すると黒崎も一緒に飛び出した




石榴)な、何やってんだよ黒崎!
……羊雲!!





私は羊雲で黒崎に
クッションを作ってやった





空中でぐるんと横に一周し
黒い衣装に着替えた





そして、目の前にある
マンションのベランダから
落ちてきた植木鉢を
不自然のないように
下にいた人に当たらないようにした








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