BLEACH

□雨々ふれふれ
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あぁ……


梅雨だ……





梅雨はじとじとしてて気持ち悪いし

晴れないから気分も晴れないし

洗濯物干せないし

外にも出掛けられないし…




『あ〜あ、梅雨やだなぁ』




「ほんまやなぁ」




『……話題がない』





「ほんまやなぁ……」








真子はう〜んってずっと唸って

話題を考えてるみたい










「あ!なぁなぁ」








『ん?』






「♪あめあめ降れ降れ母ちゃんがぁ〜
ってあるやん」






『うん』






「あれ、ビニ傘やったら
あかんのかなぁ?」







『へ?』








「やから
♪蛇の目でお迎え嬉しいなぁ〜
やん」







『うん』








「蛇の目じゃなくて
ビニ傘やったら
嬉しないんかなぁ?」








うわ…すごい発想…。







『蛇の目が嬉しいんじゃなくて
お母さんがお迎えに来るのが
嬉しいんじゃない?』





「そぉかぁ?」







『あたしだったら
真子が迎えに来たら
蛇の目傘でもビニ傘でも
傘持ってなくても嬉しいよ』




「ああ!!確かになぁ!!
俺もそうかも!!」











あ、終わっちゃった…。








これは絶対梅雨のせいだ







あぁ、やっぱり






『梅雨やだなぁ』






「俺はそこまでいやちゃうで」






『なんでよ?』







「ん?そんなん当たり前やん」







真子はあたしにゆっくり近付いて
いつもより低めの声で耳元で囁く
















「來瑠実とずっと一緒におれるやん」

















そして、あたしを後ろから

そっと抱き締める







「ん?どないしたん
えらい顔赤いやんけ」





顔は見えないけど

絶対意地悪そうな顔してるよ

コイツ。







『し、してないよ!
てか、暑苦しいから離してよ』







「ん?なんや、もっと
暑ぅシてほしいんか?」






『なっ///』







「冗談や」







『…あっそ』








「ん?ちょっと期待した?」




『してないよ!!』





ドガッ




「グァァッ!!」






適当に拳を振り上げたら

真子の顔面にクリティカルヒット







「や…やりおったな…さ、流石や……」






振り返ると真子が

鼻を押さえながら

血をボタボタ落としていた






『ああっ!真子、大丈夫!?』







「こんなもん…ひよ里に
何回もやられとるから…
大丈夫…や……」







『ごめんね、大丈夫!?』












予期せぬハプニングだったけど

まぁ、真子と一緒の梅雨だったら

いいかなぁ





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