BLEACH

□もう君がいない
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夕暮れの駅のホーム





二人で端のベンチに座って



來瑠実が乗るはずの電車を



何本見送っただろう





來瑠実が

ここを離れると言ったのは



いつだっただろうか






俺は遠くを見たまま




お前の涙に気づいてたから




その右手を離さなかった






いや、離せなかった




別れるのが恐かった






最終電車のベルが鳴り響いて



來瑠実は急に立ち上がった




そして、無理して作った笑顔で



「今までありがとう」と言った






顔を上げると

走り去っていく小さな背中が見えた





行き場を失った左手は


寂しく震えていた







來瑠実と別れるのが

こんなにも切ないなら



いっそ忘れてしまいたい


來瑠実を思い出すと涙が溢れてくる


目を閉じたら


今でも來瑠実の笑顔


來瑠実の香りを思い出す




こんなにも大好きだったなんて







なぁ來瑠実






今頃どこの空の下を歩いてるんだ?






誰と出会って


どんな日を過ごしてるんだ?





本当なら來瑠実の幸せを願うべきだが



俺はまだそんなに強くない






まだ忘れられない



そこにお前はいないのに



今も來瑠実のすべてを


身体中が覚えてる




誰よりも俺を愛してくれてた







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