BLEACH

□I'm ヒア.
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ヘッドホンをつけて

何やら楽しそうにしてる

俺の彼女

來瑠実に聞いてみた



「何聞いてんだよ?」


『ん?恋次も聞く?』


と言って片方のヘッドホンを俺に渡す



それを受け取って耳に当ててみた


「お!これ…」


『ん?知ってる?

あたし、この曲大好きなんだぁ』


「俺も好きだぜ」


『ホント!』


「ああ」



そう返事はしたものの


実は曲名を知ってただけで


あんまりよく知らない



けど、來瑠実が好きなものは


俺の好きなものでもある




一心同体だ




來瑠実と別れた後


俺はCDショップに駆け込んで


そのCDを買った




その曲を覚えるために




いつか來瑠実と一緒に



その曲を歌えるように




曲を覚えるのは


そう時間はかからなかった








ある日の朝


虚の声がした



けど、その近くに

違う霊圧を感じたので


死神がいると思い


行かなかった



誰だろうと思って

霊圧を探ってみると



來瑠実だった




來瑠実!?




席官になっていない

來瑠実にとっては

相手が悪すぎる!




早く行かなきゃ…



俺は急いで來瑠実の元へ行った



來瑠実の霊圧が


だんだん弱まっている



ヤバい!



急げ、俺!








着いた瞬間

俺は虚を真っ二つにしてやった




「おい、來瑠実!
大丈夫か!來瑠実!」





返事がない






手を見ると赤い
來瑠実の血がついていた






「來瑠実!おい!!」






一瞬、霊圧が揺らいだ






「來瑠実!來瑠実!」







『…ぁ、恋次』




「來瑠実、大丈夫か?」






『ぅん…だい…じょ…ぶ…』






それを聞いたら安心した


大丈夫なわけないことは
わかっているのに




『ケホッ…ケホッ、コホッ』




「大丈夫か!!」





『ゴホッ、ゴホッ
だい…じょ…ぶじゃ
ない……か…も…ケホッ』





「死ぬなよ、來瑠実!」






『ねぇ…れん…じ…』





「なんだ?」





『だい……す…き……』





「ああ、俺も愛してる」





『あと…ね
あの歌……ぅた…て…』





「ああ」





俺は來瑠実のために

來瑠実の好きな

あの歌を歌ってやった




最後まで




最後まで……








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