BLEACH

□打ち明けてみれば両想い
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打ち明けてみれば両想い



私は木下來瑠実



ただいま大好きな彼

平子真子を観察中




ま、まだ片想いなんだけどね



私が平子を好きになったのは
去年の9月ぐらい



きっかけはというと

とくにないんだけど

いつの間にか
好きになってたって感じ




最初あった第一印象は
かっこいいなぁとは
思ってたんだけど


そのときはそのときで
好きな人がいたんだよねぇ






そして今年の4月


始業式の一番の楽しみの

クラス替え




今年は



この学校にいれる



最後の年だから



平子と一緒のクラスに
なれたらいいなぁ




なんてね




そんなのなれるわけない


期待しすぎたら


違うクラスだったときの


ダメージが大きくなるだけ



気にしないよ!來瑠実!

気にしない、気にしない



1組から順番に名前を見ていく



…あ!あった!


3−3木下來瑠実!



今までのクラスには


平子の名前はなかった





平子真子……





……あるかなぁ






中村……


野村……


原田……


平井……


平池……


平泉……


平尾……


平岡……


平片……




………平○多すぎない?




これだけ平○がいたら



いないよねぇ……



下から見よ



三村……


松村……


平山……


平松……


平田……


平子……




ひらこ……?










『平子ォォ──!!?』

「お!木下やん
なんやねん、俺とクラス
一緒になんの嫌なんか?」



え……





まじ?





夢じゃ……



ないよね……



『ぇ……っと』




私は緊張してうまくしゃべれなかった




「まぁ、1年間よろしゅうな〜」


『ぁ……うんvV』



という感じで

一人で喜んでたんだけど……







「お!織姫ちゃんも一緒かぁ
よろしゅうな〜」







……いっきに覚めちゃった



やっぱり織姫ちゃんのことが

好きなのかなぁ



長いサラサラの綺麗な髪してるし



天然でかわいいし



おっぱいおっきいし





でも、A〜Cカップぐらいが
好きって言ってたしなぁ





どうなんだろう?








そういえば

“修学旅行実行委員会”

とやらで二人っきりになったとき


「オマエ、好きな子ぉおるん?」


って聞かれて


『えっ!なんで!?』


って言っちゃったんだよねぇ




その時に


『平子が好きです』


って言ってたらよかったなぁ




はぁ〜







いろんなことがあって

今は2学期の終業式の前日


その終業式の日はなんと

“クリスマスイヴ”


だから今日は
“クリスマスのイヴイヴ”



そして最初にいたる




その平子は何してるかというと


織姫ちゃんと楽しそーに
何かしゃべってる



はぁ〜



やっぱり織姫ちゃんのことが

好きなのかなぁ





はぁ〜





ってため息つきすぎ





はぁ〜






いつもしゃべりにいくタイミングを
見計らってるんだけど



男子としゃべってるか


織姫ちゃんとしゃべってるから


しゃべりにいけない




そんなこんなで



今日もしゃべれなかった





はぁ〜


なにやってんだろ私……








次の日終業式当日





長々しくて無意味な校長の話を聞く





そしてお待ちかねの通知表返し





でも、懇談で見せてもらったから

そこまで待ちかねてないんだけど……





男子から順番に返していく


私は思いきって





平子としゃべることにした





『ねぇ平子』


「真子やで
で、なんや?」


『通知表どうだった?』


「まあまあや

1学期と全然変わってへんかったわ

木下は?」


『国語が一個あがったよ』


「ふ〜ん

まァ、俺が教えたったおかげやな」


『うん、ありがとう』


私は聞いてみることにした


『真子ってさ……』


「平子──!!」


「はーい

ちょっと待っててや」





……行っちゃった





覚悟決めたのにさ……





「ごめんごめん

んで、なんや?」


『平子って』


「真子や」


『…真子って好きな人いるの?』


「え……おるで」


『ふ〜ん、誰?』


「えっとなぁ

めっちゃ可愛くてなぁ

綺麗なサラサラの髪の子ぉや」



ぇ……。


私は表情を変えないように

気をつけて言った









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