紫羅欄花
□第10話 夕焼けこやけの赤トンボ
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最後に止めをさした私は
足に激痛が走ったとたん倒れてしまった
石榴)…足、痛い…
酷いよね…あんな大きな男が…
……女の足狙ってくるなんて
………ほんと卑怯
もう体力残ってないから
青龍セイリュウも紅鸞コウランも使えない
…私もう死ぬのかな……
そう思うと急に悲しくなってきた
もっと話しておけばよかった
野に咲く花や
仲間の話やグチ
そんな他愛もない話
もっと、もっと…
甘えておけばよかった
……両親が死ぬ前に
.
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