紫羅欄花

□第3話 しゃぼんだま
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昼休み





私は屋上に来ていた





風が気持ちいい






やっぱり屋上は好き







涼しくて気持ちいいし

空に一番近いとこだし

視野が広くなる





風に当たっていると一羽の雀がいた






近付いていくと何の疑いもなく
全く動かない






ぴょんぴょん跳んでるだけ







試しに雀に話しかけてみた




石榴)なあ、雀

お前私が恐くないのか?





雀は何も言わず脅えているようだった





石榴)お前飛べないのか?

怪我してるのか?






雀は少しうなずいたように見えた






石榴)おいで、雀。治してやる





そう言って手を差し伸べた





しかし、雀は疑ってるようで
動かなかった





ずっと手を出していると
堪忍して手に乗ってくれた





雀は羽を怪我しているようだった





指を鳴らし、黒炎を使った





傷はそこまで酷くないらしく
黒炎はすぐに消えた




石榴)ほら、もう大丈夫だ




そう言って空に投げてやると
元気良く飛んでいった





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