CP短編
□My Guardiandeity
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『――任せましたよ、黒崎サン……』
「…行っちゃいましたねェ。」
尺魂界へ連れ戻されたルキアを奪還すべく、今しがた夜一に率いられた一護逹は穿界門に踏み入った。
触れようとした自分の手を拒んだ門。
“追放"の二文字の重さに、一つため息が零れた。
「アタシもとんだ我が儘者っスね……」
ルキアを助けろと唆したのも
その為に戦う術を教えたのも
穿界門を造り彼等を導いたのも……
「結局、ぜ〜んぶ自分のため――」
悔やんでも悔やみきれない、過去の過ち。
謝っても謝りきれない……きっと彼等は全てを知って帰ってくる。
心にも身体にも、沢山の傷をつくって。