□神違い
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「あの………クソネジ頭!!!」


本気で殴りやがって、マリーも。

と、痛い腹を擦りながらジャスティンはデスシティー郊外を歩いていた。

死神様の魂圏内に入ってもいいが、博士からの連絡が入ってそうだ。

だとしても、何の証拠もない。

デスシティーのは何の痕跡も残してない。


「クッソ」


汚い言葉だと思うが自然と口から出てきてしまう。


「きったねーの。」

「!!」

「神父がそんな言葉使いでいいのかよ。」

「スピリットさん?」

「よ!派手に殴られたらしいな。」


ニヤリと笑っているから、きっと博士からの連絡が入ったんだろうと思う。

この人の特技は魂のコントロールだった。


(おのずと感知能力も高くなりますね)

「痛いのか?」

「痛いですよ。」

「で、なんでこんな事したんだ?」

「さて、なんででしょう?私にもわかりません。」


曲げていた腰をまっすぐにしてジャスティンはスピリットの横を通り過ぎようとした。


「おい。」

「何ですか?」

「ばーか。お前死ぬぞ」

「………貴方に殺されるんですかね?デスサイズ様」

「どうだろ。俺の可愛い娘かもな。」

「博士に葬られるのは御免です。」


それだけ言うとジャスティンは懐から紙を出して消えた。

残されたスピリットは若いね〜と笑う。




神違い
お前の神は何の神だったんだ?










END

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