狂
□椅子取りゲーム
2ページ/5ページ
一番やっかいなのが残っていた。
頭に螺子を付けた後輩がヘラヘラ笑っていた。
「俺と椅子を半分づつにしますか?」
「いや、持ってくるって「しますか?」
「………します。」
「あー!シュタイン君ずるい」
「そうですよ!」
「ふっ。先輩が自ら選んだんですよ。文句なしだって言ったの死神様でしょ?」
お前のは軽く脅しが入ってんだよ。
喉まで出かかった言葉をスピリットはなんとか飲み込んで、シュタインと椅子を半分づつにした。
「ひぃ!」
「どうかしました?先輩」
「どうかって、テメェ!!何処触ってんだよ!!」
「尻」
「セクハラすんなぁ!!!!」
しれっと答えるシュタインからスピリットはすばやく離れて、椅子を取って来ますと怒った様に呟いて去っていく。
「抜け駆けはダメだよー」
「何の話ですか?」
「とぼけないでくださいよ。博士。今度スピリットさんにそんな破廉恥な事するようでしたら………潰しますよ?」
「自分が出来ないからって僻みですか?それでも聖職者ですかぁ、餓鬼」
いつの間にかシュタインとジャスティンの周りには只ならぬオーラが出ていた。
.