狂
□椅子取りゲーム
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「じゃぁ、どこでも好きな所座っちゃって〜v」
「好きな所って、死神様」
目の前に用意させている椅子は3つ。
そこに先着が3人。
つまり定員オーバーな訳である。
「持ってきます。」
「めんどくさいじゃない。おいで、ココいいよ。」
「………嫌です。」
自らの膝を叩きながら死神様がおいでと言っていた。
スピリットは絶対に嫌だと首を振る。
ついでに浮かんだイメージも消しておく。
「なら、スピリットさん。」
「ん?」
「僕が椅子になりますよ。」
「いや、いいから!そこまでしなくていいから!!」
「さぁ、早く!」
「座れるか!」
四つん這いになっているジャスティンがどうぞと言う。
そんな人徳的にダメな事できるか!
何が嬉しくて人間椅子に座れなきゃならないんだ!
と、まだ四つん這いのままのジャスティンを軽く蹴る。
「痛いv」
「ゾワッ!」
キャラ的にダメだろ。
一瞬そう浮かんだのは、言うまでもない。
「じゃぁ、先輩。」
「あ」
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