狂
□狂ってるなんて言わせない
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「くあ〜、だりーな………」
最近、朝起きると腰が痛い。
のろのろと立ち上がり、鏡の前に立って服を脱いでみた。
「………増えてる……よな」
今度は胸の所に小さな傷。
シュタインと組むようになってから、朝起きると体に小さな激痛が走る事があった。
で、鏡を見ると傷があった。
もしかして、寝ている時に引っ掻いたのかもしれないな〜と思っていたが。
なんかおかしい。
「………ま、いいか」
服を着替えて、寝ているパートナーを起こしに行く。
「おーい。シュタイン」
「んっ。」
「起きろよ。遅刻すんぞ。」
「うるさい」
「コラッ!!二度寝すんな」
「んー」
渋っているシュタインを引きずってリビングに連れて行き、椅子に座らせた。
朝ごはんは俺が作る。
「あのさ、シュタイン」
「何?」
「最近、すっげー腰が痛くなるんだよ。」
「女抱きすぎ」
「バカ!!!俺はまだチェリーだ」
「自慢?」
ムカツク。
コイツ俺をなんだと思っているんだ。
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