狂
□出来過ぎた悪夢
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もし。
本当に”もし”の話だ。
もちろん、そんな事はないと思っている。
でも。
もし、俺が使えなくなったら、どうする?
メキッ
「っ!!」
「スピリット!」
「………あー、クソ。デスサイズの名が聞いて呆れるな」
「もう、黙ってろ。すぐに、治療するから。」
「ポッキリ逝ってんだ。いくらお前でも治せないよ。」
「うるさい」
こんな事ってあるんだな。
この俺がポッキリと刃を半分に折られるなんて。
世界最強の武器の敗北。
あー、シュタイン。
そんな顔すんなよ。
しかたねぇよ、お前が悪いんじゃないんだ。
俺にもガタが来てたのかもしれないな。
酒控えればよかった。
メキメキッ
なぁ、シュタイン。
今度、また武器として生まれてきたとして、刃こぼれしていたとしたも、お前は俺を使ってくれるか?
メキッ
出来過ぎた悪夢
こんなの悪夢以外の何モノでもない
end