□何も変わらない
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「先輩」

「んだよ。今忙しいんだよ。」

「………先輩」

「………」

「マカの寝顔って先輩にそっくりなんですね。」

「えっ!?マカの寝顔が!!っている見たんだよ!!答え次第で殺すぞ!!」


娘のことになると目の色が変るデスサイズ。

もといい、自分の愛すべき先輩。

そんな彼に胸倉を掴まれて、唾を飛ばされながら叫ばれていてもシュタインは大人しくしていた。


「汚いですよ。先輩。」

「うっせー!!テメェ俺のマカに何したんだ。」


いつの間にか人だかりが出来ていた。

娘は父親に気付いて早くに去っているが、今の状態の彼に分かるはずがない。


「別に何もしてませんよ。」

「嘘付け!!だいたい………」


チュッ


あまりにもうるさいので、塞いでやった。

周りがどよめいて、された本人は放心状態。

「先輩」

「あ………あぁ」

「振り向いて欲しかっただけですよ。マカには何もしてない。」




何も変わらない

名を呼ぶのに無視されるのも、それでも最後はちゃんと話聞いてくれるのも








end
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