□その視界に紅を入れるな
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「血のようで。だろ?」

「ヒヒヒヒ。アハハハ」


ため息が出た。

そんなしょうもない思考回路しか待ってないのか。

理性がなくなったお前には『紅』は全部『血』に見えるのか。

あーもー。

狂気なんてクソ喰らえ。


「シュタイン」

「はい?」


鎌の背の部分でおもいっきり横面を殴る。

派手な音を立ててシュタインが転がっていく。

音がでかすぎてマリーが飛び出してきた。


「ったー。何すんだよ。スピリット」

「俺の髪の毛は残念だけど『血』にはなれねぇんだよ」

「わかってるよ。」

「わかってねぇよ。」

「わかってるっつてんだろ!」









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