□その視界に紅を入れるな
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「あーあー。完全に目がイッちゃってるな。」

「そうなの………。もう私どうしたらいいか解らなくて。」


ブリュー争奪戦から帰って来たシュタインはもう完全に狂気に堕ちてるように見えた。

ブツブツ何かを呟いているかと思えば突然怒鳴りだす。


「マリーは休んでこいよ。」

「でも、シュタインが………」

「俺に任せろ。こんなシュタインは扱い慣れてるからな。お前も疲れただろ。」

「………」

「お前が倒れたら、シュタインどうなるんだよ。」


大丈夫だからな、と出来るだけ優しく言ってやる。

マリーは頷いて、部屋に入った。

マリーを疲労で倒れさせる訳いかなかった。


「さてっと。この手のかかる後輩をどうするかだな。おーい、シュタイン。」

「あれ?先輩?どうしたんですか?」


意外と正気に戻るのが早かった。









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