□ウイルスには気をつけて
2ページ/5ページ




「帰ったわ」

「わっ。お………おかえり「クロナ、コート」

「合点了解です。」


相当ウイルスが回ってるんだろう。

椅子に座った途端寒気がする。

クロナがそっと肩にコートを置いて少し後ろに立つ。


「珍しいですね。メデューサ様。」

「少し体調が悪いのよ。」

「珍しい。」


クロナから出て来たラグナロクが本当に珍しそうに言う。

私だって人の子だ(魔女だけど)体調だって悪くなる。


「あら。メデューサ帰ってたの?」

「いい所に来たわ、エルカ。カエルの姿になりなさい。」

「ゲコ………嫌な予感。」

「早く。体から蛇を引きずり出すわよ。」

「ヒィッ。分かったわよ。」


ポンッと可愛い音がしてカエルが一匹膝の上に乗る。

それを手に取り額に乗せる。

ひんやりしていて気持ちいい。


「ゲコォォ!!!熱いわよ!メデューサ!」

「熱があるみたいね。」

「私じゃなくってフリーのに頼めばいいじゃない!」

「フリー」

「どうした、メデューサ。」


のしのしとフリーが顔を出した。

私はエルカの足を摘むように持ちフリーの目の前にやる。


「エルカを氷付けにして頂戴。」

「あぁ、やってみるさ。」

「なんでよ!!!」








次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ