正
□ウイルスには気をつけて
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本当にこんな事ってないわ。
「ゴホッ。」
「あ。大丈夫ですか?もしかしてメデューサ先生も風邪引いちゃいましたか?」
なんでそんなに嬉しそうに言ってるんだ、このネジ男。
不覚にも今死武専で大流行の風邪にかかってしまった。
その原因が此処に居るネジ男ならぬフランケン・シュタイン博士のせいのような気がしてならなかった。
仮にも魔女。
多少体力には自信があるし、普通の人とは作りが違うのだから風邪なんてと思っていた。
が、この風邪は魔女だろうと関係なくかかるのだと今さっき博士から聞いた所だった。
(この男………絶対にワザとだわ)
「先生?」
「は………はい?」
「風邪が酷くなっては大変ですよ?帰った方がいいのでは?」
「でも、保健医がいなくなっては困るでしょう?」
「大丈夫ですよ。俺がいますから。」
「………」
「俺が調合したく「帰りますね。後頼みますよ。シュタイン博士。」
最後まで言わさないように遮って私はデスシティーを後にした。
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