□愛されてました。
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視界に笑顔のお父さんと困ったような照れているようなメデューサ様が入る。


「ダディだよ〜」

「ダディ?」

「うん、そう呼んで欲しいから。」

「”お父さん”でいいじゃない。」

「普通すぎるよ。僕達の記念すべき第一子だよ!ここはもう可愛がろうよ!」

「ソレと呼び名は違うでしょ」


呆れたような言い方は変わってないんだけど何処か嬉しそうだった。

僕と一緒にいる時とは違う感じ。

博士と一緒に居た時とも違う感じ。

この人が本当にメデューサ様の、僕のお父さんだってわかる。


「キミはなんて呼ばしたい?」

「…………笑わない?」

「笑わない。」

「お母さんって呼んで欲しいの。」

「キミらしいよ。ほら、お母さんだよーって。」

「恥ずかしいわよ。」


顔を真っ赤にしてメデューサ様は小さく囁いた。

そこで一気に視界が暗くなる。

声も映像も一瞬で消えた。

言いたい事あったのに。

僕の声もでない。

遠ざかって行く二人の声とは違う声が聞こえてきた。

聞き覚えがあるこの声に僕は返事をした。










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