歪
□母を愛さぬ………
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「メデューサ様はっ。僕のお母さんだから………嫌いになんてなれないんだ」
そう叫んだクロナの気持ち。
凄く私わかるんだ。
あんな父親でも嫌いになんてなれない。
いつかきっと、私とママの事だけ見てくれるはずなんだからって思ってる。
「いつかきっとね、」
「?」
「いつかきっと、メデューサ様が僕を褒めてくれるんじゃないかって思うんだ。」
「うん」
「僕は出来の悪い子だから、だからメデューサ様は僕の事嫌いなんだって思うの」
「そんな事ないよ。………たぶん」
「嫌いでも僕はメデュー様が好きなんだ。」
「うん」
砂漠からの帰り道。
私の後ろでクロナがボソボソ話してる。
パパはメデューサと違って私に愛してるって言うけど、本当かどうか分からない。
パパの言う愛ってなんなんだろうって思う時がある。
「マカ」
「何?」
「マカはお父さんの事好き?」
「もちろん、大ッ嫌い」
母を愛さぬ………
母を親を愛さぬ子などおりましょうか?
end