□人間になれたらな
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マリーの体内にメデューサ様の言われた通りに盗聴器を仕込んだ。

盗聴器があんな蛇だったとは知らなかったから、ビックリした。

マリーが盗聴器入りのコーヒーを飲み込んだあの瞬間はスリル満点で楽しかった。

が、クロナは楽しくなかったみたいだ。


「う………ずずっ………ぐすん」

「おい。」

「ずずっ………ひっく………」

「おい。いつまでジメジメ泣いてんだよ!クソクロナァ」


体が小さくなって利点は………まぁ、たくさんあったし文句はない。

が、小さくなった分やっぱり力が弱くなった。

クロナの頭を殴るが軽い音しかしなかった。

いつもなら、『やめてよぉ〜』となよなよした声が返ってくるはずだった。


「……………てよ」

「あぁ?聞こえねぇよ。もっとデ「やめてよ!!!」

「で………出るじゃねぇか。」

「ほっといてよ。出てこないで。………ラグナロクなんてどっか行けばいいんだ。」

「おいおい。どうしたんだよ。」

「うるさい。………みんな嫌いだ」


意味がわからない。

頭の回転がクロナの言葉についていけてない。



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