□どうやら世界は正常なようです。
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僕がこんな風になるとラグナロクは優しくなる。

周りに飛び散った血や内臓らしいもの。

気持ち悪くなってくる。


「ここ早く離れようか」

「そうだな。魂も喰ったし。」

「あっ」

「なんだよ」

「何もないよ。」

「………あんまり無理すんなよ。お前が倒れたら魂喰えなくなるし、メデューサ様にお仕置きされんのは俺もなんだからな」

「うん」


ラグナロクは立ち上がりかけた僕を座り直させた。

貧血だったみたいで目の前が真っ暗だった。

ラグナロクが頭まで血を回してくれてる間動けない。


「ねぇ。ラグナロク」

「あん?」

「なんか、みんな歪んで見えるんだ。どう接したらいいのかな?」

「それは普通なんだよ。ほら、これで大丈夫だな。行くぞ」




どうやら世界は正常なようです。

歪んで見えたのは、僕が異常だからだ。







end
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