□どうやら世界は正常なようです。
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頭がガンガンする。

耳はキンキン言ってる。

視界はぐるぐる回ってイライラする。

気分はこれってないほど最悪。


「うじゅ〜。この吐き気をどう対処したらいいか、わからないよぉ〜。」

「吐きたかったら、吐けよ。吐かしてやろうか?」

「はががが」


大きなラグナロクの指が奥まで突っ込まれる。

喉の奥まで入れられて、吐き気は本格的なものになる。


「うっ」

「おぉ!!吐きそうか?」

「うぇっ」

「汚ねぇな。んだよ、胃酸だけじゃねぇか。何か食えよ。」

「うるさいな〜。ラグナロクが横から取るからでしょ。」

「弱肉強食なんだよ。」

「ふ〜ん」


吐いたら少し、頭がすっきりした。

耳鳴りも小さくなった。

視界の歪みも落ち着いてきた。


「あっ。楽になった」

「っち。」

「ありがとう。ラグナロク」

「”ございました”だっつてんだろ!!もっと吐かすぞ!!!」

「ひゃめへ〜」


また指を突っ込まれるけど、悪ふざけなのはわかってる。








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